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群馬県みどり市で、チューブテックス工法による
日本初の水管橋更生を実施!

施工地域 群馬県みどり市大間々町
日時:2025年11月18日 施工現場:群馬県みどり市大間々町
群馬県みどり市で、チューブテックス工法による日本初の水管橋更生を実施!

群馬県沼田市と栃木県日光市の境にある皇海山(すかいさん)を水源とする渡良瀬川。
群馬、栃木、茨城、埼玉の4県を流れる利根川水系最大の支流で、全長約107.6kmの一級河川です。この渡良瀬川に架かる橋梁の1つ、群馬県みどり市大間々町上神梅にある「貴船橋」は、浄水場から地域住民へ水道水を配水する経路において、生命線といえる場所にあたります。


この地域を含む、群馬県東部の3市5町の水道事業を包括する群馬東部水道企業団様では、「強靭で安定した水道」の方針のもと、老朽管更新に取り組んでいますが、施工困難箇所が散在しており更新率改善の障害となっています。
この「貴船橋」周辺の老朽化した水道管についても、開削による布設替えにより管路更新が進められていましたが、施工困難な水管橋が法定耐用年数を超えているにも関わらず多数存在しており、課題解決が急務となっていました。


そこでこの度、群馬東部水道企業団様より、国土交通省のNETISに登録された信頼できる技術である「チューブテックス工法」を水管橋の更生工法として、ご採用いただきましたので、その様子をレポートとしてお伝えいたします。
※チューブテックス工法での水管橋更生工事は日本で初めての事例となります


[今回の工事概要…水管橋(送水管)の更生工事(既存管:SGP)、口径200ミリ、距離77m]



【更生工事の流れ】

迂回配管の設置

更生工事に取り掛かる前に生活配水を断水させないよう事前に迂回配管を設置します。


試掘

迂回配管の開通を確認し試掘に移ります。図面と違いがないか、更生の際に問題が無いか確認します。


カメラ調査~洗浄

試掘で更生工事に問題がないことを確認した後、更生に先立ち、
カメラにより管内の状態を確認してから洗浄を行い、更生の準備を整えます。


更生工事

現場は片側1車線ですが、地域の重要な動線となっており、大型車両も頻繁に通行します。
交通を遮断することなく更生工事は1日で完了しました。

事前に熱硬化性樹脂を含浸、反転させた部材を現場で反転機に巻き取ることで工事時間を短縮しました。

発進側より管内に引き込まれたライナー材は、約77mの水管橋内を1時間弱で到達側に至りました。


更生完了

チューブテックス工法により、鋼管の内部に腐食に強い新しい管が更生されました。

更生前
更生後

更生後の試験体

指定に応じて、更生後の試験体を切り出す事も可能です。
 

管口処理

チューブテックス工法で更生後の水管橋と既設管を接続するために管口の処理を行います。


[ご担当者様よりのお言葉]

群馬東部水道企業団 工務課 参事 水道技術管理者 山本雅己 様

古くなった⽔道管については随時交換を⾏っているのですが、開削が困難な、複数の⾞線がある幹線道路下や、鉄道下などは後回しになりがちです。また、今回の現場の様に⽔道管が河川を横断する部分は、⼯事のために⾜場を組む必要があり、それだけで⼤きなコストが掛かります。
そこで、この様な従来⼯法では施⼯が困難な場所の解決に、チューブテックス⼯法が⾮常にマッチしているのではないかと考え、今回の採用を決断しました。本⼯法の性能が広く認知され、全国各地でインフラ更新の新たな選択肢として普及していくことを願っています。

株式会社金子建設 専務取締役 金子祐司 様

チューブテックス⼯法を知るきっかけとなったのは、勉強会での紹介でした。⾮開削で効率的な施⼯が可能なこの⼯法に着⽬し、RtiJAPANの担当者から詳細な説明を受けました。従来⼯法では、残⼟処理がネックになっていましたが、この⼯法は「⾮開削⼯法」であるため⼤量の残⼟が発⽣せず、残⼟処理費⽤も⼤幅に減少します。加えて、工期も短く少⼈数でも対応可能なため、現場の省⼒化に繋がります。
今後も設計に組み込まれたら、積極的に⼿を上げていこうと考えています。

今回も安全第一で工事を完了する事ができ、誠にありがとうございました。
圧力管工法協会では、これからも社会問題となっている老朽管路への対策としてチューブテックス工法をはじめ
「非開削」で新たな圧力管更生工法にて管路の再生に貢献してまいります。

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